ディマジオのベースピックアップおすすめ3選!

BestOne編集部

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大定番ピックアップメーカー、ディマジオについて概要や特徴、選び方について解説。それぞれのモデルの比較をしてプレシジョンベース向け、ジャズベース向け、その他のベース向けにそれぞれおすすめのモデルを紹介しています。

この記事に登場する専門家・担当者

ベース専門店・Geek IN Box代表 嵯峨駿介さん
ベース専門店・Geek IN Box代表
嵯峨駿介さん
東京・御茶ノ水の大手楽器店にて数千本のギター・ベースのリペア、メンテナンスを経験。現在は、横浜でベース専門店「Bass Shop Geek IN Box」を立ち上げ、リペアや販売をする傍ら、様々なメディアで記事の執筆もこなす。 ※本記事の内容は嵯峨駿介個人の意見、知識を基に執筆しており、所属する株式会社ビレッジグリーン及びGeek IN Boxの総意を代表するものではありません
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目次
ピックアップのディマジオってどんなメーカー?
ピックアップの特徴は?
ベース専門リペアマンがおすすめするディマジオの選び方
プレジションベースにおすすめのピックアップ
ジャズベースにおすすめのピックアップ
その他のベースにおすすめのピックアップ
ピックアップは初心者でも交換できる!コイルの扱いと位相には注意して
この記事に登場した専門家

ピックアップのディマジオってどんなメーカー?

ベース専門店・Geek IN Box代表 嵯峨駿介さん
ベース専門店・Geek IN Box代表
嵯峨駿介さん
ディマジオはラリー・ディマジオ氏により創設され、セイモアダンカンと並ぶリプレイスメント用ピックアップメーカーとして信頼を集めています。OEM生産も得意としており、アイバニーズやサドウスキーなどのメーカーのベースに搭載されるピックアップにはディマジオ製のものも多くあります。

また、メーカーとの連携も目立ち、大手メーカーとの共同開発や、フェンダーのベースにはディマジオのピックアップを標準搭載したモデルもありました。

ピックアップの特徴は?

複数のコイルを組み合わせたパワフル&ローノイズサウンド

ディマジオはシングルコイルのスタイルであっても複数のコイルを内蔵し、劇的なローノイズを実現したピックアップをリリースしています。これにより、後段で大きくブーストをしてもノイズが目立つことがなく、積極的なサウンドメイクが可能になっています。

特にアクティブベースが流行りだした90年代ころにはディマジオピックアップとオンボードプリアンプのコンビネーションはよく見られました。

低音のスムースさが魅力

ディマジオピックアップの低音によったサウンドはベースらしいサウンドをアンサンブルの中でバランスよく鳴らすことを可能にします。かといって中音域や高音域に不足を感じることはないチューニングにはメーカーの明確な意思と端正なバランス感覚を感じます。

低ノイズで十分な低音を持ったディマジオピックアップは最終的な出音がまとまっており、高品位なことからスタジオミュージシャンからの信頼も厚く、多くの名演を支えています。

ダンカンとの違いは?

セイモアダンカンと比べると少しナローなレンジ感、パワフルな出力がディマジオの印象です。特にパワフルなロック系のトーンや、タイトなフュージョン系のトーンを得るのにはディマジオピックアップを試してみる必要がありそうです。

また、ディマジオウルトラジャズとバルトリー二TCT系プリアンプとの相性は抜群で、90年代のNYサウンドを目指す方はぜひ一度お試しあれ。

ベース専門リペアマンがおすすめするディマジオの選び方

クラシックな見た目をとるか、フレキシブルな機能性をとるか

ディマジオピックアップの中には、通常の見た目の丸いポールピースを持ったモデルの他に、六角レンチを差し込める穴がついたタイプのポールピースを持ったモデルもあります。この機構はポールピースを弦に合わせて上下させることで磁界を変化させ、各弦に対して最も適切なセッティングが得られます。

ヴィンテージスタイルのピックアップにおいては弦ごとのアンバランスな出力も1つの特徴となりますが、特別な意図を持たないアンバランスさはデメリットになり得ます。

自分が欲しいサウンドを明確にして探す

ピックアップを交換しようと思った理由も、交換するピックアップを探す基準も最も大きな要素はサウンドについてでしょう。ディマジオ製ピックアップはそのどれもが高いクオリティを有しているため、同メーカー内のモデルであれば単純にサウンドの違いで選ぶことができます。

公式ウェブサイトにはモデルごとに「ベース4、ミドル5、トレブル6」のようにわかりやすくトーンの傾向が書かれており、またマグネットの種類や抵抗値についても書かれています。その情報だけでも見比べると、自分にぴったりのモデルをすぐに探せるかもしれませんね。

プレジションベースにおすすめのピックアップ

DP122

DiMarzio DP122 DiMarzio Model P

セラミックマグネットを使いパワフルな出力を持ちながらも崩壊しない音像を持つ、モダンピックアップです。わずかにホットでレンジ感はナロー。超低域よりも中低域にフォーカスしており、その豊富なミドルレンジに支えられたサウンドはアンサンブルの中でベースを死なせずにプッシュし、かつ邪魔にはなりません。

加工性の高い4コンダクター仕様なので、ワイヤリングにバリエーションを持たせることも可能ですね。ハムバッキングスタイルではポピュラーですが、プレシジョンのスタイルでもシリーズとパラレルの切り替えは実は有用です。お試しあれ。

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ジャズベースにおすすめのピックアップ

DP149

Dimarzio DP149/Ultra Jazz Pair/BK

ベーシストから圧倒的な支持を得るディマジオの名ピックアップがこの"Ultra Jazz"です。ジャズベースタイプのシングルコイルピックアップのリプレイスメントに対応したモデルですが、中身にはコイルが2つ内蔵されているハムバッキングスタイルです。

これにより、シングルコイルピックアップに比べて圧倒的に少ないノイズ量を実現しています。サウンドは豊かなミドルレンジとパーカッシブなプレゼンス成分を持つモダン系。このピックアップとバルトリーニTCT系プリアンプの組み合わせは多くのベーシストに重宝されました。

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その他のベースにおすすめのピックアップ

DP120

Dimarzio DP120/Model One EB Type/BK

Gibson EBシリーズのリプレイスメントピックアップとして開発されたのが本モデルですが、おそらくこのピックアップを最も有名にしたのはMR.BIGのベースヒーロー、ビリー・シーンでしょう。彼の持つプレシジョンスタイルのベースにはフロントに本モデルをインストールされており、地をはうようなローエンドを出力しています。

同社のPスタイル、Jスタイルのピックアップとのマッチングも問題なく、完璧なコンビネーションで優れたサウンドをあなたのベースにもたらしてくれます。

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ピックアップは初心者でも交換できる!コイルの扱いと位相には注意して

初心者(未経験者)でもピックアップの交換は可能です。その際、しっかりとしたはんだづけや配線は当然として、気をつけてもらいたいのはコイルの扱いと位相のマッチングです。

1mmに満たない細いワイヤーで巻かれてたコイルを使ったピックアップは慎重に扱わないと簡単に断線してしまいます。位相がミスマッチだと、音はさながら会場中を長いケーブルで引き回したかのようにやせ細り、使えるものではなくなってしまいます。

リペアマン愛用!交換に必要な2つのアイテム

goot 電子工作用はんだこてセット X-1200

はんだごて業界のギブソン、キングオブはんだごてメーカー goot製のはんだごてセットです。多くのビルダー、リペアマンに愛用されており、安価でありながらもほぼ壊れることのない耐久性を持ちます。私も仕事ではgoot製のはんだごてを愛用しており、現時点で5年ほど壊れずに仕事を助けられています。

もしも次のステップアップとしてはんだごてを新調する際には、少しW数の大きいものを選んでみてはいかがでしょう?はんだが溶けるのが早くなるので作業がスムーズになります。ただし、当然ながら手の動きにもスピードが求められるので、技術が必要になりますね。
型番:X-1200

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私は普段はデジタルの安価なテスターを使っていますが、アナログテスターも必ず準備しています。なぜかと言うと、ピックアップの位相をチェックするのにはアナログテスターが必須だからです。

位相チェックの方法は簡単。ピックアップのリード線にテスターを当てたときに針が右に触れるか左に触れるかで位相をみます。

この方向を合わせるとピックアップのマッチングはOK。一般的にピックアップのリード線には色がつけられていますが、メーカーやモデルによって位相は異なるので一概に白はホット、黒はアース、という認識は誤りです。
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口コミ・レビュー総合評価
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店頭でのピックアップ交換のご案内 店頭でのピックアップ交換のご案内>> 初めてのピックアップ交換では失敗することも少なくなく、実際にその失敗の後のリペアの依頼も少なくはありません。自分でやるのに越したことはありませんが、もしも心配でしたらぜひ当店にご相談ください。目の前で交換方法を解説しながらリペアを行うことも可能です。また、ピックアップの交換だけではなく、電装系パーツ全体で、もしくは弦振動も含めてサウンドをトータルでデザインすることが可能です。ぜひ一度ご相談ください。
今回は定番のリプレイスメントピックアップメーカーディマジオについて解説しました。今回紹介したDP122、DP120、DP149はいずれもド定番のモデルであり、間違いのない選択であると言えます。

近年多くのメーカーが台頭していますが、彼らの作る多くのモデルはディマジオをはじめとしたりプレイスメントピックアップ創世記のメーカーを参考にしています。まずは定番どころから試してみるのも悪くはないのではないでしょうか。

選び方のコツをもう一度チェック!

記事の中で解説した下記のポイントを参考に、気になる商品を比較して、自分に合ったものを見つけましょう。
ベース専門リペアマンがおすすめするディマジオの選び方

この記事に登場する専門家・担当者

ベース専門店・Geek IN Box代表 嵯峨駿介さん
ベース専門店・Geek IN Box代表
嵯峨駿介さん
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