テレキャスター・シンライン|音作りのポイントは?ハムバッカーの特徴などを解説

BestOne編集部

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テレキャスター・シンラインの歴史や特徴、スタンダードなテレキャスターとの違い、音作りのポイントについて解説。フェンダーやスクワイヤーなどのメーカーのおすすめモデルも紹介しています。

この記事に登場する専門家・担当者

ベース専門店・Geek IN Box代表 嵯峨駿介さん
ベース専門店・Geek IN Box代表
嵯峨駿介さん
東京・御茶ノ水の大手楽器店にて数千本のギター・ベースのリペア、メンテナンスを経験。現在は、横浜でベース専門店「Bass Shop Geek IN Box」を立ち上げ、リペアや販売をする傍ら、様々なメディアで記事の執筆もこなす。 ※本記事の内容は嵯峨駿介個人の意見、知識を基に執筆しており、所属する株式会社ビレッジグリーン及びGeek IN Boxの総意を代表するものではありません
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目次
テレキャスター シンラインとは
シンラインでの音作りのポイントはハイミッド(中高音)がポイント
おすすめのフェンダー・テレキャスター・シンライン
スクワイヤー製のテレキャスター・シンライン
手に取りやすい価格でおすすめできるテレキャスター・シンラインタイプ
手軽に始めるならギターレンタルも!
この記事に登場した専門家

テレキャスター シンラインとは

ベース専門店・Geek IN Box代表 嵯峨駿介さん
ベース専門店・Geek IN Box代表
嵯峨駿介さん

シンラインの歴史

1969年頃に登場した「テレキャスター・シンライン」は、ピックガードの形状やFホールなどにルックス上の大きな特徴を持ち、それまでのテレキャスターとは異なる印象を与えています。

また、ボディ材にはマホガニーが採用されており、これはフェンダーにとって初めてのケースでした。1972年にはボディ材はアッシュに、ピックアップはワイドレンジハムバッカーに変更になり、そして1981年には生産が終了されます。

シンラインの特徴

テレキャスター・シンライン
テレキャスター・シンラインの大きな特徴は、やはりボディをくりぬいたセミソリッド構造でしょう。

フェンダーの意図としてはあくまで軽量化が目的でしたが、その構造はサウンドにも大きな影響を及ぼし、ホロー感のある美しいサウンドは多くのギタリストを魅了しました。

また、72年以降はワイドレンジハムバッカーを2基搭載しており、よりファットでハイゲインなサウンドとの相性がいい傾向があるといえます。

スタンダードなテレキャスターとの違いは4つ

スタンダードなテレキャスターとの違いは、

  • ボディがくり抜かれたホロウボディであること
  • ボディ材にマホガニーが使われていること(72年以前)
  • ピックアップが2基ともワイドレンジハムバッカーであること(72年以降)
  • コントロールがピックガードマウントであること

などが挙げられます。
2基のハムバッカー
サウンドはよりハイミッドが強調されたもので、これはボディ材のくり抜きが大きく影響しています。ですので、よりソリッドでタイトなサウンドを求めるならスタンダードなテレキャスター、ホロウ感のある美しいサウンドを求めるならシンラインを検討するのもいいと思います。

シンラインでの音作りのポイントはハイミッド(中高音)がポイント

グッと張り出したハイミッドを活かしたサウンドメイクがやはりおすすめです。低音のタイトさに不満を感じることもあるかもしれませんが、アンサンブル全体でのサウンドメイクを意識するとうまくまとまります。つまり、低い音域は自分で出さずに、ベースやもう1人のギタリストに明け渡すということです。

また、ソリッドのギターよりもわずかにハウリングが起こりやすいかもしれません。これを防ぐためには、単純に言うと、スピーカーの前に立たないのが効果的です。スピーカーとの位置関係に気をつけてみてください。

おすすめのフェンダー・テレキャスター・シンライン

Fender MIJ Traditional '69 Telecaster Thinline

フェンダー・MIJシリーズより、69年スタイルのテレキャスター・シンラインです。セミソリッドのマホガニーボディに、シングルコイルのピックアップが組み合わせられ、メロウなミドルレンジを持ちながらもアタッキーなサウンドが特徴的。

フェンダージャパンが廃され新しく展開されるMIJシリーズはフェンダーが直々に手がけるもので、ロッドの仕込みやフレットの打ち方に至るまで、あらゆる点がシニアマスタービルダー クリスフレミングによって監修されています。

Fender MIJ Traditional '70s Telecaster Thinline

フェンダー・MIJトラディショナルシリーズより70s、つまり72年以降のスペックをモチーフにしたモデルがこちら。

ボディ材はアッシュボディで、当然中がくり抜かれたセミソリッド。この点はそれ以前のマホガニーボディと異なり、また同様にピックアップも異なります。72以前ではシングルコイルピックアップを2基搭載しているのに対して、本モデルでは2基のワイドレンジハムバッカーを搭載。フロント、リア共によりファットでハイゲインなドライブサウンドが楽しめるものになっています。

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種類 テレキャスター
ボディ アッシュ
ネック メープル
指板 メープル
ピックアップ Fender Wide Range Humbucking
フロントピックアップ
リアピックアップ

スクワイヤー製のテレキャスター・シンライン

Squier SQ VM 72 THINLINE

フェンダーの廉価版を手がける「スクワイヤー」からリリースされている72年のシンラインモデルが本アイテム。

Vintage Modifiedは、ヴィンテージのスペックをモチーフに、現代的なスペックや遊び心をミックスしたシリーズで、スクワイヤーとしてはclassic vibeと並ぶ上位機種に位置付けられています。

ブリッジは6つのサドルを使った裏通しのタイプ。細かなイントネーションの調整が可能なために、より正確なピッチ、プレイヤビリティが得られます。

Squier SQ VM 72 THINLINE MN NAT

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種類 テレキャスター
ボディ ソフトメイプル
ネック メープル
指板 メープル
ピックアップ Fender Designed Wide Range Humbucking
フロントピックアップ
リアピックアップ

手に取りやすい価格でおすすめできるテレキャスター・シンラインタイプ

SX TL KTL-300

スペインのSXというメーカーから発売されているモデルで、セミホロウのアッシュボディにメイプルネック、メイプル指板と、正しく72年以前のテレキャスター・シンラインのスタイルを再現しています。

これだけ安価で手に入るのは驚異的で、なおかつサウンドや演奏性も最低限のラインはクリアしています。ピックアップを交換したり、配線材を交換したり、ペグやブリッジなどのハードウェアを交換したり、自分好みのテレキャスターシンラインを作るためのベースとしてもいいかもしれないですね。

SX TL KTL-300 ナチュラル

参考価格: 27,800

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種類 テレキャスター
ボディ アッシュセミホロウ
ネック メイプル
指板 メイプル
ピックアップ シングルコイル
フロントピックアップ
リアピックアップ

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スターペグミュージック

じっくり試し弾きにぴったり

ギターの購入前にじっくり試し弾きしてみたい、初心者がいきなりギターを買うのはハードルが高いというときにおすすめなのがギターレンタル。アンプなどのギター関連機材もまとめてレンタルできるので手軽に始められます。弾きたいギターを見つけてレンタルを始めてみましょう!
種類 アコースティック、‎ストラトキャスター、レスポール、テレキャスター
ボディ
ネック
指板
ピックアップ
フロントピックアップ
リアピックアップ
フェンダーが軽量化のためにボディをくり抜いて作ったのがテレキャスター・シンラインですが、現在ではそのサウンドやルックスを理由に高い人気を獲得しており、一定の市民権を獲得しています。

くり抜かれたボディ以外にも72年以前のモデルにおいてはマホガニーボディ、72年以降のモデルにおいては2基のワイドレンジハムバッカーが他のフェンダーには多くはない特徴で、少し変わったフェンダーギターを探している方はぜひ一度試してもらいたいモデルです。

この記事に登場する専門家・担当者

ベース専門店・Geek IN Box代表 嵯峨駿介さん
ベース専門店・Geek IN Box代表
嵯峨駿介さん
東京・御茶ノ水の大手楽器店にて数千本のギター・ベースのリペア、メンテナンスを経験。現在は、横浜でベース専門店「Bass Shop Geek IN Box」を立ち上げ、リペアや販売をする傍ら、様々なメディアで記事の執筆もこなす。 ※本記事の内容は嵯峨駿介個人の意見、知識を基に執筆しており、所属する株式会社ビレッジグリーン及びGeek IN Boxの総意を代表するものではありません
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