レスポール・スペシャルの特徴&おすすめモデル|ダブルカッタウェイとは?

BestOne編集部

2024年10月10日時点の最新価格で比較できます

レスポールスペシャルの歴史、特徴、愛用しているアーティスト、レスポール・ジュニアとの違いなどについて解説します。特徴的な「TVイエローカラー」のモデルやギブソン製のモデル、初心者向けのモデルもご紹介しています。

この記事に登場する専門家・担当者

ベース専門店・Geek IN Box代表 嵯峨駿介さん
ベース専門店・Geek IN Box代表
嵯峨駿介さん
東京・御茶ノ水の大手楽器店にて数千本のギター・ベースのリペア、メンテナンスを経験。現在は、横浜でベース専門店「Bass Shop Geek IN Box」を立ち上げ、リペアや販売をする傍ら、様々なメディアで記事の執筆もこなす。 ※本記事の内容は嵯峨駿介個人の意見、知識を基に執筆しており、所属する株式会社ビレッジグリーン及びGeek IN Boxの総意を代表するものではありません
詳しくはこちら
企画·制作
オールアバウト Best One 編集部
株式会社オールアバウトのメディア事業部にて、いま買うべきおすすめの商品を紹介する情報サービスBest One(ベストワン)の企画制作をしています。家電やガジェット、生活雑貨等の調査・口コミ・実機検証レビューをはじめお得なセール情報まで、もっと簡単に比較できるサービスづくりを追及しています。
詳しくはこちら

本コンテンツは、オールアバウトBest One編集部の調査に基づいて、独自に制作されたものになります。また、コンテンツの内容やランキングは広告出稿等の有無に影響を受けることはありません。なお、記事内で紹介した商品を購入すると売上の一部が当サイトに還元されることがあります。

目次
レスポール・スペシャルとは
レスポール・スペシャルを愛用するミュージシャン
そのほかのメーカーのレスポール・スペシャルタイプ
この記事に登場した専門家

レスポール・スペシャルとは

ベース専門店・Geek IN Box代表 嵯峨駿介さん
ベース専門店・Geek IN Box代表
嵯峨駿介さん

レスポール・スペシャルの歴史

1954年にエントリーユーザー向けのモデルとして発売されたレスポール・ジュニア。その上位機種として、翌年の1955年に発売されたのがレスポール・スペシャルです。1958年にダブルカッタウェイシェイプにマイナーチェンジしますが、1960年には生産が終了。

その後、1974年には生産が再開され、現在に至ります。レスポール・スペシャルという名前から、カスタムのような高級機種のようなイメージを持たれるかもしれませんが、その実レスポール・ジュニアの”スペシャルバージョン”という意味合いなので、あくまでエントリーモデルという位置づけになります。

レスポール・スペシャルの特徴

大きな特徴は搭載されたP-90シングルコイルピックアップによる歯切れのいいサウンド。通常ギブソンのギターには、ハムバッキングピックアップが搭載されますが、レスポールスペシャルにおいては異なります。

フェンダーのそれとも異なるファットなシングルサウンドは、オリジナリティがあり、一定の高評価を獲得しています。

また、もうひとつの大きな特徴が、代表的なカラーである「TVイエロー」です。当時の白黒テレビに映えるようにデザインされた鮮明なカラーですが、現代においてもレスポールスペシャルらしいカラーとして人気があります。
レスポール・スペシャルのTVイエロー

レスポール・ジュニアとの違い

指板バインディングの有無やヘッドのインレイなど、細かな点においていくつかの違いはありますが、最大の違いはピックアップの数です。

レスポール・ジュニアがP-90ピックアップをリアに1基配しているのに対して、レスポール・スペシャルはリアとフロントに1基ずつ配され、サウンドのバリエーションは大きく異なります。

2つのピックアップは、一般的にミックスすることでノイズをハムキャンセルする構造になっており、サウンドのみならず対ノイズ性能においてもメリットを持っていると言えます。
レスポール・ジュニアの歴史・特徴とおすすめモデル9選 - PICUP(ピカップ) レスポール・ジュニアの歴史・特徴とおすすめモデル9選 - PICUP(ピカップ)>> レスポールジュニアの歴史や特徴、レスポールスペシャルとの違い、ダブルカッタウェイとシングルカッタウェイの違いなどについて解説します。愛用しているミュージシャンやおすすめのレスポールジュニアについても紹介しています。

ダブルカッタウェイとシングルカッタウェイ

レスポール・スペシャルにはシングルカッタウェイとダブルカッタウェイ(参照:下の画像)、両方の仕様のものが存在します。

これらの大きな違いは、低音弦側のネックとボディのジョイント位置。より深くまでボディを掘り込んだダブルカッタウェイはジョイント位置が高くなり、シングルカッタウェイの場合にはジョイント位置は低くなります。

シングルカッタウェイのデザインは、ネックの強度が疑似的に向上し、サウンドはよりダークに、よりタイトになる傾向があります。比べるとダブルカッタウェイはオープンなサウンドだと言えます。
シングルカッタウェイ
出典:Amazon

レスポール・スペシャルを愛用するミュージシャン

藤原基央(BUMP OF CHICKEN)

レジェンド級の人気を持つモンスターバンド「BUMP OF CHICKEN」のボーカル・ギターを担当する藤原基央さんは、TVイエローのレスポールスペシャルを愛用していることで知られています。

シンガーソングライター然とした美しいコードストロークはもちろん、キャッチーなリフの作曲能力も高く評価されています。目立ってテクニカルなギタープレイをするタイプではありませんが、その実力はプロとして間違いのないレベルであることは疑いようもありません。

山口隆(サンボマスター)

ロックバンド「サンボマスター」のボーカル・ギターである山口隆さんは、エモーショナルなボーカルが注目されがちですが、ギタリストの間では「めちゃめちゃギターが上手い人」として認識されています。

感情が弦からにじみ出るようなエモーショナルなギタープレイが特徴的ですが、高く評価されているのは練習量が垣間見える粒立ちのいい音像。速く弾いても決してにじまない、明確な意思を持ったサウンドは、聴いてそれとわかるオリジナルティを感じます。

GrassRoots グラスルーツ エレキギター G-LS-57 TVY

GrassRoots エレキギター G-LS-57 TVY

参考価格: 53,295

プライム感謝祭ポイントアップキャンペーン事前受付中!

PayPay支払いで誰でも毎日5%戻ってくる!

価格情報は以下に表示された日付/時刻の時点のものであり変更される場合があります
amazon.co.jp:2024年10月10日 01:45時点 rakuten.co.jp: 2024年9月24日 22:45時点 shopping.yahoo.co.jp: 2024年10月2日 09:25時点 本商品の購入においては、購入の時点で上記各サービスに表示されている価格および発送可能時期の情報が適用されます

奥田民生(ユニコーン)

「ユニコーン」におけるボーカル、ギターのみならず、作詞・作曲においても高い評価を受ける奥田民生さん。ボーカリストとして非凡な才能を発揮していますが、実はギタープレイも大きく評価されています。

最大の特徴はギターボーカルらしい、歌に寄り添いながらグルーヴするリズム感溢れるコードストローク。コードストロークは歌を引き立たせるための代表的な演奏方法ですが、当然同じ人が歌いながら演奏すれば、同じグルーヴでギターと歌が作られるために、歌に寄り添ったギタープレイになります。ある意味特殊なそのギタープレイのクオリティを高く評価されています。

BLITZ BLP-SPL /TWH (TV WHITE) レスポールスペシャルタイプ

BLITZ ( ブリッツ by アリア ) BLP-SPL /TWH (TV WHITE) レスポールスペシャルタイプ

参考価格: 56,144

プライム感謝祭ポイントアップキャンペーン事前受付中!

価格情報は以下に表示された日付/時刻の時点のものであり変更される場合があります
amazon.co.jp:2024年10月9日 17:47時点 本商品の購入においては、購入の時点で上記各サービスに表示されている価格および発送可能時期の情報が適用されます

そのほかのメーカーのレスポール・スペシャルタイプ

Tokai LSS58YW レスポールスペシャルタイプ

古くから日本のギター作りを支えてきた「トーカイ」。現代では特にレスポールスタイルのギターの製作で高く評価されています。

本モデルはトーカイが手がけるエントリーユーザー向けに位置付けられたモデル。安価ながらも正確な技術により、セットネックでジョイントが行われており、レスポール・スペシャルらしいサウンドが間違いなく楽しめます。カラーはもちろんTVイエロータイプ。

Tokai( トーカイ 東海楽器 ) LSS58YW レスポールスペシャルタイプ

参考価格: 40,000

プライム感謝祭ポイントアップキャンペーン事前受付中!

価格情報は以下に表示された日付/時刻の時点のものであり変更される場合があります
amazon.co.jp:2024年10月9日 17:48時点 本商品の購入においては、購入の時点で上記各サービスに表示されている価格および発送可能時期の情報が適用されます
元々は初心者向けのギターのアップグレード版という、中途半端とも言えるポジションで発売されたレスポール・スペシャルですが、現在では明るく豊かなハーモニクスを含んだサウンドや取り回しの良さから特にボーカリストに大きく評価されています。

記事内でも取り上げたBUMP OF CHICKEN 藤原さんに代表される人気ミュージシャンの愛用もあり、ますます人気が高まっています。特にローズウッドの問題から、今だから手に入るモデルもあると思うので、検討している方は早めにチェックすることをおすすめします。

この記事に登場する専門家・担当者

ベース専門店・Geek IN Box代表 嵯峨駿介さん
ベース専門店・Geek IN Box代表
嵯峨駿介さん
東京・御茶ノ水の大手楽器店にて数千本のギター・ベースのリペア、メンテナンスを経験。現在は、横浜でベース専門店「Bass Shop Geek IN Box」を立ち上げ、リペアや販売をする傍ら、様々なメディアで記事の執筆もこなす。 ※本記事の内容は嵯峨駿介個人の意見、知識を基に執筆しており、所属する株式会社ビレッジグリーン及びGeek IN Boxの総意を代表するものではありません
詳しくはこちら

※記事に掲載している商品の情報はBestOne編集部の調査結果に基づいたものになります。
※ランキングは、専門家による選び方のポイントや、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなど各ECサイトの売れ筋上位商品、口コミ・検証・アンケート・価格情報等を参考にBestOne編集部にて順位付けしたものになります。
※記事に掲載している商品の価格はAmazonや楽天市場などの各ECサイトが提供するAPIを使用しています。そのため、該当ECサイトにて価格に変動があった場合やECサイト側で価格の誤りなどがあると、当サイトの価格も同じ内容が表示されるため、最新の価格の詳細に関しては各販売店にご確認ください。

あなたにおすすめの記事
ギター・ギター周辺機器メーカー(ブランド)ランキング
もっと見る
関連記事