VRを試してみたい!どんな機材がある?
2018年、今年話題沸騰しそうな「VR(virtual reality)」。2017年あたりから話題が高まり、特に欧米の市場ではハード/ソフト共にかなりの充実ぶりを見せています。そのあり方はさまざまで複数のセンサーを部屋に配置して縦横無尽に動き回ることができるハイスペック系から、組み立て式のダンボール製筐体でスマホのモニターを使用する簡易型までと、多様なモデルが販売されています。
日本も遅れを取ってはならぬまいと、SONYがプレステのVR版「PSVR」を発売するなど、ゲーム大国日本のVRは海外からも大きな注目を集めています。
PS4を持っている方、他のゲームもできるしPS4なら買っても良いなと思っている方も、実際どの程度のクオリティーのVRを楽しめるのか気になっているところではないでしょうか?そこで今回は、編集部が実際に体験してきました。
PlayStation VRで何ができる?体験レビュー
PSVRを装着すると、真っ暗な広い空間が広がり、ワクワクと不安が入り混じった感情が湧き上がります。そこに現れるのは、226インチの超大画面。この大画面には、様々な映像コンテンツを表示でき、まるで映画館を一人で貸切しているような贅沢な気分を味わうことができます。
また、ゲームを起動すれば、映画の中に入ってしまったようなリアルで不思議な体験に。右は?左は?上は?後ろは?好奇心に導かれるままに自由に動き回ることができますよ。
ここでは、「傷物語」と「透明少女」、「バイオハザード」の3つのコンテンツをご紹介しましょう。
傷物語
傷物語が描く、少し切ない世界。いきなりそこに飛び込んでしまったようで驚きます。すると突然、隣に少女が現れるではありませんか。非常にリアルで、話しかけてくる少女に思わず手を伸ばしてしまうほどです。途中に降り出す雨もなんともリアル。なんとも不思議な体験でした。
透明少女
どこにでもありそうな普通の部屋に、突然美少女が現れます。やがて彼女の吐息が感じられるほど接近してきて、突然肩を押してくれって・・・一瞬の刹那を楽しむという内容なのですが、体験後は興奮冷めやらず、放心状態になってしまいます。まるで吐息や瞳の潤いまで鼻先で感じさせられる感覚は病みつきになってしまいます。
バイオハザード7
PSVRのゲームで人気が高い「バイオハザード7」。前から後ろから迫ってくる様子はあまりにリアリティーがあり、恐怖でヘッドマウントディスプレイを外してしまうほど。ホラーが苦手な方には、決しておすすめできないゲームです。いかえれば、ホラーの真髄を味わいたい人には、ぜひ体験していただきたいタイトルです。
バイオハザード7 レジデント イービル グロテスクVer.
参考価格:
3,900
円
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豊富なゲームはPlayStation Storeで。
PlayStation VR
敷居が高かったVRを一気に身近にしたのが「PSVR」。ハイスペックなVRを楽しむならHTC-VIVEやOculus Riftが最適ですが、スペックの面と価格の面でまだまだ敷居の高さを感じる人が多いのも事実。そこで満を持して出たPSVRは3万7000円(2018年7月現在)と、ハイスペック機の半分以下の価格設定になっていて、PS4をすでにお持ちの方であれば、気軽に始められるのが魅力です。
サウンドは写真の付属イヤホンもしくは、ステレオミニプラグの端子がついているので、そこに他社製のイヤホンやヘッドホンをつなげて使うこともできます。ちなみに付属のイヤホンですが、もともとソニーのイヤホンは伸びの良い高音と、はっきりと輪郭のある低音~重低音と、単品のイヤホンでもオーディオマニアを唸らせているので、「音響のソニー」の醍醐味を充分に味わえるイヤホンです。
ただし、PSVRを楽しむためにはPlayStation 4本体が必須となります。PSVRをやるためにこれからPS4を買うという人にはPS4-1TBモデルが3万6,000円(2018年7月現在)するので結局8万近くの出費かと思うかもしれませんが、米国メーカー製のVR機は20~30万円クラスのゲーミングPCを必要とするので、それを考えたらとてもリーズナブルに最先端のVR体験ができると言えます。
PlayStation VRのスペック
- 質量:VRヘッドセット:約610 g (ケーブル含まず)
- プロセッサーユニット:約365g
- ディスプレイ方式:OLED
- ディスプレイサイズ:5.7インチ
- ディスプレイ解像度:1920×RGB×1080(片眼で960×RGB×1080)
- リフレッシュレート:120Hz、90Hz
- 視野角:約100度
- 搭載センサー:6軸(3軸ジャイロ+3軸加速度)
- 接続端子:[VRヘッドセット] HDMI端子、AUX端子、ステレオヘッドホン端子 [プロセッサーユニット] HDMI TV端子、HDMI PS4端子、USB端子、HDMI端子、AUX端子
- プロセッサーユニット機能:3Dオーディオプロセッシング、ソーシャルスクリーン(ミラーリングモード/セパレートモード)、シネマティックモード
- 同梱物:VRヘッドセット、プロセッサーユニット、VRヘッドセット接続ケーブル、HDMIケーブル、USBケーブル、ステレオヘッドホン(イヤーピース一式)、電源コード 、ACアダプター
PlayStation VR PlayStation Camera 同梱版
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PlayStation Move モーションコントローラー
PSVRをより楽しむには、プレーヤーの手の微妙な動きまで検知する高精細な3種のセンサーを搭載したモーションコントローラーもおすすめ。身体を使って遊ぶゲームをしっかり楽しむなら、ぜひ手に入れておきたいアイテムです。
基本的に1本売りなのですが、両手分2本揃えてみると、本当の意味で遊べるソフトが2倍に増えた、という声も多数聞こえてきます。もちろん1本あるだけでもより積極的かつ直感的にVRの世界に没入することが可能です。
PlayStation Move モーションコントローラー
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購入前に要チェック!プレイ環境はどう整える?
PSVRのセッティングには、PS4とHDMIで接続可能なTVが必要です。ヘッドセットにディスプレイがあるのになぜテレビが必要なのかと思いますが、初回の設定時にテレビを使用するからなのです。
HTC-VIVEやOculus Riftは、ハイスペックなゲーミングPCが必要なのに比べれば、手軽に始められるのは嬉しいですね。
また、同梱の「PS Camera」が事実上のセンサーになっていて、これがヘッドセットをつけた人の位置や向き、動きを読み取って直感的な操作が可能となります。このPS Cameraはプレーヤーから1.5mから2.0m離れ、なおかつ正面に設置する必要があるので、そのためのスペースはマストとなります。
取材先のシータさんでは、正面に置いたテレビの上部に黒いテープで固定していました。それでも省スペースで遊ぶことができるので、1人暮らしのワンルームマンションでも充分に楽しめます。
事前に知っておきたい上手に遊ぶコツと注意点
VR酔いにも注意
「VR酔い」という言葉を聞いたことありますか?VRは長時間遊んでいると、視界に広がる仮想現実世界と現実世界とのギャップに三半規管が狂い、車酔いや船酔いのような「酔い」を起こすことがあります。もちろん人によってですが、一般的に車に酔いやすい人は「VR酔い」にもなりやすいようです。
ただし、映像やゲームのコンテンツ内容によっては普段乗り物酔いにならない人でもなる可能性があるので、長時間のVRプレイにはご注意ください。
みんなでわいわい!よりも一人でもくもく
VRはみんなで楽しむというよりも、一人で黙々とやるコンテンツが中心となっています。ゲームによっては複数でわいわいやった方が楽しいゲームもありますが、肝心なPSVRは、PS4が1台につき、対応するPSVRは1台のみとなっています。つまり 3人同時にPSVRを楽しむにはそれぞれがPSVRを持っている必要があります。
複数の人数で楽しむようなゲームはネットワーク接続で楽しむことができますよ。
PSVRはメガネ装用者でもOK
ハイエンドVR機の多くは開発者がメガネをかけていないのか、メガネの装用者が快適に楽しめる機器が少ないのが実情です。
しかしPSVRはゴーグルのアタッチメントの形状がメガネをかけたまま容易にヘッドセットをかぶれるよう設計されていてるので、メガネ男子&メガネ女子に大変やさしい作りとなっています。
ただ、メガネの形状によっては入りはするものの快適性が、ということもあり得るので、事前に量販店などでヘッドセットを試着してみることをおすすめします。
VRにはハイエンドマシンから手を取りやすいものまで様々な機種が出揃っていますが、PSVRは十分な衝撃を与えてくれます。とにかく何もかもが立体的で、恐ろしいくらい仮想の世界に引き込まれていく自分がいて、これはちょっと中毒性があるなと思いました。
海外のメーカーに遅れを取るな!とばかりのPSVRですが、PS4が世界で何千万台と売れている昨今、PSVRはむしろ世界中から最も拍手喝采で迎えられているVRなのではないでしょうか。とにかくすごいですよ!ぜひ一度お試しあれ。