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慟哭
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連続幼女誘拐事件の真相と警察内部の模様を描く

1993年度の第4回「鮎川哲也賞」にノミネートされた貫井 徳郎のデビュー作です。心を掴まれる鮮やかな構成やディティール。デビュー作とは思えない、素晴らしい完成度のミステリー小説に仕上がっています。2人の人物の視点で描かれる構成は、見事な叙述トリックを完成させ、読者を最後まで飽きさせません。連続幼女誘拐事件の捜査は難航し、捜査一課長は世論と警察内部の批判をうけて窮地に陥っていました。さらに異例の昇進で家長の座についた若手キャリアをめぐり、警察内に不協和音が漂います。一方のマスコミは彼の私生活に注目。こうした緊張下で事態は新しい展開を迎え、物語は進んでいきます……。幼女殺人や怪しい宗教の実態などに加え、現代における家族の形を題材に人間の内なる痛みや愛憎が描かれています。
出版社 東京創元社
出版年月 1999年3月17日
ページ数 418ページ
シリーズ -
受賞 第4回 鮎川哲也賞 候補
メディアミックス -
企画・制作:BestOne編集部

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