手土産のおすすめ人気ランキング
取引先を訪問するとき、友人の家に招かれたとき、親戚の家に遊びにいくとき、久しぶりに実家に帰るときなど、手土産を持って訪れることが多いシーンはたくさんあります。そのときにどのような手土産を持っていくと喜ばれるでしょうか。一般的には、手土産を渡す習慣があるので、持っていくと喜ばれますし、印象もいいでしょう。手土産で代表的な商品といえば、菓子折りだと言われています。
手土産とは?
親族や友人、上司、取引先などを訪問するとき、相手との距離を縮めたり感謝の気持ちをあらわすために手土産を持参することが一般的になりました。訪問先の方はわざわざ時間をつくって対応してくださるわけですから、相手への感謝の気持ちを込めるのは自然なことです。
この土産文化ですが日本で本格的に根付いたのは江戸時代、お伊勢参りがきっかけだったという説があります。お伊勢参りのためには高額な旅費が必要だったため、村全体で資金を集め少数の代表者が伊勢神宮にお参りする「お伊勢講」という風習がありました。そのさい代表者は、餞別をもらった村人の宮笥(みやげ・お札を貼る板)を持って帰るのがお約束でした。この宮笥(みやげ)が観光地でのお土産へと発展し、やがて現在のように気軽に買える手土産やお土産へと変化し定着していったようです。
手土産とお土産の違いは?
手土産とお土産、どちらも同じもののように思えます。ところが両者には大きな違いがあるので注意してください。
前述したように手土産は先様への感謝の気持ちをこめたものを指します。「わざわざ時間を割いて話を聞いてくださりありがとうございます」という気持ち、また相手とのコミュニケーションを円滑にしたい目的もあります。
お土産は、観光地や旅行先で購入した地元のお菓子や特産品、伝統工芸品などを指します。「お伊勢参りに行ったので」そう言われて差し出されたものはお土産です。お土産をいただくと「お伊勢参りはどうでしたか?」と話が弾むはず。お土産には話題作りという大きな役目もあります。旅行先の話をするだけでお互いの距離も近くなるはずです。
手土産の価格相場はいくら?
手土産に数万円もする高額品はタブーです。高い商品は相手に気を遣わせることになりマナー違反。もし手土産を持参するのであれば訪問する相手の立場やシチュエーションによって相場相当の商品を購入すべきです。
もし相手が取引先であれば5,000円から8,000円前後の商品が最適。上司の自宅に招かれたときも同程度の手土産を持参すべきです。両者とも仕事に関係する方々ですので失礼のないようにしたいもの。
逆に気心の知れた友人の家を訪問するときは2,000円から5,000円とやや安めでも構いません。高額な手土産では逆に相手が困ってしまいます。
また交際中の方の実家を訪問するときも5,000円から8,000円前後の商品が無難。「要らないよ」と言われても持参するのがマナーです。目上の方への手土産なので定番品が無難。
そして交通事故など相手側に謝罪のために持参する手土産は5,000円から10,000円とやや高額なものを。あまりに安い商品では謝罪の気持ちが伝わりません。
手土産の選び方
訪問先に持参する手土産は適当に購入してよいものではありません。訪問先の方々の家族構成や好みなどを考えて手土産選びをしましょう。贈られた商品であなたのセンスや常識がチェックされています。
お土産を持ち帰る方の身になって考える
もし取引先を訪問するのであれば、職場に勤務している方の人数をチェックしておきましょう。もし10名いれば個包装になった手土産が最適です。ロールケーキ2本のように切り分ける必要のある手土産では面倒くさく感じてしまいます。また冷蔵庫や冷凍庫で保管する必要のあるもの、数日しか日持ちしない生ものもできるだけ避けた方が無難。自宅に持ち帰って食べたい方もいますので常温で保管できる和洋菓子やドリップコーヒー、飲料水などが最適です。
手土産はTPOに応じて変える
高級デパートや老舗店など高級感のある手土産は喜ばれると思う方も多いのではないでしょうか。たしかに目上の方や日頃お世話になっている方、取引先、謝罪のためであれば高級品を持参するのも誠意の見せ方です。ただ相手が親しい友人の場合は高級品にこだわる必要はなく、見た目のかわいい焼き菓子や人気のスイーツを贈るなどカジュアルで気軽に楽しめる手土産でもOKです。TPOに応じて選びましょう。
先様の家族構成や好みを把握しておく
贈る相手の家族構成や好みがわかっているのならその方の好みに合わせた手土産を選ぶ方法もあります。たとえば上司がお酒好きであれば日本酒や焼酎、ウイスキーなどが喜ばれますし、甘党なら和洋菓子が最適。もし相手の好みがわかっているならそれを基準にするのも良い方法です。それがわからないならご家族(お子さんや配偶者)の好みに合わせると無難です。
手土産のマナーやルール
せっかく手土産を持参して訪問するのであれば、最低限のマナーやルールは必要です。ここでは訪問先で気をつけたいマナーやルールをまとめています。
手土産を渡すシチュエーション
手土産をいきなり玄関で渡すのはマナー違反。居間や客室に通され挨拶を交わしたあとに渡すのがルールです。ただし冷蔵・冷凍しなければならない手土産は溶けると大変なので、玄関先で「中身はアイスクリームです」等お断りを入れて渡すのがマナーです。また生花も水滴が室内に落ちることがあるため玄関先で渡すのが無難。
手土産の正しい渡し方
手土産を袋に入れたまま、風呂敷に包んだまま渡すのはマナー違反です。袋は手土産を汚さないようにカバーしているだけのもの、本当に手渡すべきは手土産そのものです。袋や風呂敷から出して手土産を直接手渡すのがマナーになります。袋や風呂敷は持ち帰るのが基本です。
控えめな言葉も忘れない
手土産をぶっきらぼうに渡すのはマナー違反。一言言葉を添えることを忘れないでください。最近は「つまらないものですが……」と謙遜するのはNGと言われるようになりました。謙遜の気持ちは大切なので「お口に合うかはわかりませんが」や「心ばかりの品ですが」「とても評判のよいお茶と聞いております」など控えめな言葉を添えると印象が良くなります。
手土産のNGアイテムはこれ!
手土産はどんなものでも良いわけではありません。常識に照らして「これはちょっと……」と思われるものは絶対に避けましょう。ではどのようなものがNGアイテムなのでしょうか?早速確認してみましょう。
手土産を訪問先の近所で購入しない
手土産のNGアイテムとしては「訪問先の近所で購入したもの」があげられます。訪問することが事前に決まっているのなら、事前に手土産を購入する機会があるはず。それをせずに訪問先の近くで手土産を購入することは「手土産を適当に選んでいる・その場の思いつきで買ってきた」ととられてしまう可能性があります。このように邪推されないよう、できるだけ訪問先の近場で手土産を購入するのは避けましょう。
手土産はできるだけ軽く日持ちするものを
手土産はできるだけ軽いものの方が喜ばれます。それがたとえ珍しい品物であったとしても大きなビンに入ったハチミツ、お米など重量感のある手土産は取り扱いに困りますし、とくにビジネスシーンに重量のある手土産はかなり不向き。和洋菓子やドリップコーヒー、お茶など軽く日持ちするものの方が喜ばれます。
名産品が被るのは避ける
日本各地には多くの名産品がありますが、先様へ贈った手土産がその地域でも特産品だったというミスは避けたいものです。たとえば長野県の名産品・市田柿を手土産に持っていったらそこは堂上蜂屋柿と呼ばれる干し柿が特産品だったなど。有名なところではお茶があり八女茶や宇治茶、静岡茶など多くの銘柄があります。せっかく高級茶を持参しても「お茶は珍しくない」と感じられるのは損。訪問先の名産品と被らないことも大切ですね。
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