海外旅行や出張時にスマホ・タブレット・PCを持っていく方は、普段国内で利用しているドコモ・au・ソフトバンクといった回線まで持っていくことはできません。海外でインターネットを利用するには、海外で利用できる回線が必要です。今回、海外で利用できる海外用レンタルWi-Fiについて、選び方やおすすめ会社、使い方までご紹介します。
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目次
海外用レンタルWi-Fiとは?
海外旅行にスマホやタブレット、仕事であればPCを持っていく方もいるでしょう。そんなときに困るのは、回線をどうするかということです。国内で利用している回線(ドコモ/au/ソフトバンク)は、海外で使用するためには「海外用プラン」に申し込む必要があります。
しかし、料金が高くなってしまうデメリットも。そこで、データローミング(data roaming)というサービスを使うことで、海外でも安くインターネットに接続することができるようになります。
データローミングとは、契約しているプロバイダの電波が届かない海外に行ったときに、現地の提携先電話会社の電波を利用してインターネットを利用するサービスのことです。しかし、現在契約している料金プランは適応されず、1パケット・30秒毎という従量制課金となります。
そのため、国内と同じ様に使っていると、帰国後に膨大な料金を請求されることも。そこで、おすすめしたいのが海外Wi-Fiです。
▼海外用レンタルWi-Fiは必要?安い?
海外Wi-Fiは手頃な料金で安心して利用することができるため、海外旅行には必要といえます。レンタル契約やWi-Fiルータの受け取りも国内でOK。海外の空港でも、現地のサービスを利用してWi-Fiルータをレンタルすることもできますが、やはり契約を含めて言葉の問題にもぶつかってしまいます。
以前は外国でレンタルした方が海外Wi-Fiよりかなり割安でしたが、現在では海外Wi-Fiでも十分なサービスを提供できているため、国内で海外Wi-Fiレンタルをするのがよいでしょう。
▼海外でフリーWi-Fiは危険?
現地に行くとフリーWi-Fiがあります。フリーWi-Fiは、空港やホテル/カフェやレストランなど国によってはあちこちにあり、無料で利用することもできます。そのため、海外用レンタルWi-Fiを持っていても、利用容量を節約するために使いたくなる場合も多いかもしれません。
しかし、フリーWi-Fiはセキュリティが確保されていないため、ツールを使えば傍受され、通信内容を第三者に見られてしまう可能性があります。たとえば、どこかのサイトにログインする際のIDやパスワードが漏れて不正アクセスされる可能性もあるのです。したがって、むやみやたらにフリーWi-Fiを使わず、セキュリティが確保されている海外Wi-Fiを使うことをおすすめします。
海外用レンタルWi-Fi|選び方
海外用レンタルWi-Fiの選び方について、ここからは解説をしていきます。以下の3つが重要となるため、しっかりと確認していきましょう。
1.通信速度|3G・4G(LTE)から選ぶ
海外用レンタルWi-Fiのサービスには、「3Gプラン」と「LTE(4G)」プランが用意されています。国内では、海外用レンタルWi-Fiでは3Gプランの方が安く、どちらにしようか迷うこともあるかもしれません。
結論からいうと、多少高くてもLTEで契約するのがおすすめです。地方などは3Gでしか繋がらない場所もありますが、LTEであれば3Gも使えます。3Gはあくまでも緊急用と割り切るのが良いでしょう。
実際に海外で3G回線を利用すると、Webページがなかなか表示されません。写真を送信するといった上りの速度も遅く、場合によっては容量の比較的小さいLINEの写真でも1分以上かかることもあります。テキストメールしか利用しないといった用途以外は、LTEが必須と言えるでしょう。
2.容量|1日に使える目安を参考に選ぶ
海外Wi-Fiを契約するにあたり、利用可能容量の選択が出てきます。海外では、国内のように容量を気にしないでデータ通信を行うことはできません。適切な容量の契約をするようにしましょう。
また、各社のプランに「無制限プラン」もあるため、通信容量が気になる方はチェックするのがおすすめです。
上記の一覧表は、海外Wi-Fiレンタル業者「グローバルWiFi」が提唱しているデータ通信容量目安です。実際のご利用状況によって変化します。あくまで容量を検討する際の目安としてご確認ください。
3.オプション|レンタル・サポートが充実しているか?
海外Wi-Fiには、接続サービスのほかにオプションでレンタルできる機器もあります。1番のおすすめは、話した言葉をその場で現地の言葉に直してくれる「翻訳機」です。訳は画面に表示される訳ではなく現地語で話します。
何でも翻訳してくれる訳ではありませんが、道を尋ねたり食事を注文したり、トラブル時の対応などの旅行会話程度であれば対応が可能な機器が多いです。
また、飛行機の風きり音やエンジン音など騒音を減らし、小さな音量でも音楽が楽しめる「ノイズキャンセリング機能付きイヤホン」、全世界の電源コンセントに対応する「海外旅行用変換プラグ」もレンタルできます。
サポートとしては、Wi-Fiルータを無くしたり盗難にあったときの「弁済費用を補償」してくれたり、カメラやスマホといった貴重品の盗難・破損やパスポート盗難時の費用もサポートしてくれる保証もあります。もちろん有料になりますが、必要に応じて利用すると安心できるでしょう。
海外用レンタルWi-Fi|おすすめ4社
ここからは、海外用レンタルWi-Fiのサービスを提供している、人気のおすすめ4社をピックアップしてご紹介。
- イモトのWiFi
- GLOBAL Wi-Fi
- フォートラベル
- Wi-Ho!
数ある中から探すのもよいですが、信頼と実績のある4社から選ぶことで、より失敗のリスクを減らすことができます。
▼イモトのWiFi
出典:イモトのWiFi
イモトのWi-Fiは、2008年に日本で最初に海外Wi-Fiレンタルサービスを始めた会社で、それなりに実績があります。万一、海外でサービスが利用できない場合は全額返金してくれますし、何かトラブルがあったときのサポートは、国際電話やメールで24時間年中無休で行ってくれます。
*渡航先によりプランや料金が異なります。
▼GLOBAL WiFi
出典:▼GLOBAL WiFi
グローバルWi-Fiの特徴は、受け取り返却のできるカウンターのある空港が多いこと。他社のサービスの場合、成田空港・関西国際空港といった主要空港に限られる場合が多いですが、グローバルWi-Fiは福岡空港・博多空港・宮崎空港・那覇空港・旭川空港・新千歳空港・仙台空港・静岡空港・小松空港などでもOK。地方空港を主に利用するユーザーにおすすめです。
*渡航先によりプランや料金が異なります。
▼フォートラベル
出典:フォートラベル
フォートラベルiの特徴は、日本人がよく渡航する国で最安値のプランを提供していることです。長い旅行ほどお得になります。WiFiルーターは、国内10カ所の空港で受け取ることができますが、渡航先がハワイ・韓国・台湾であれば、現地の空港やオフィスなどで端末の受け取り/返却もOK。旅行の行き帰りの荷物が減るのは嬉しいポイントです。
*渡航先によりプランや料金が異なります。
▼Wi-Ho!(ワイホー)
出典:wi-ho!
Wi-Ho!の海外Wi-Fiサービスの特徴は、アメリカ/カナダ/ハワイといった主要16カ国に限定されてはいますが、一日使い放題無制限プランが用意されていることです。旅先でデータ通信量の上限に達し低速通信になることもありません。LINEやSkypeなどの動画送信や、仕事上どうしても容量の大きなメールの送受信が必要なユーザーにおすすめです。また、総額3,000円以上で宅急便による受け取り料金が無料になります。
*渡航先によりプランや料金が異なります。
海外用レンタルWi-Fi|おすすめ4社徹底比較
ここでは海外用レンタルWi-Fiのおすすめ4社を、「対応国数」「容量」「料金」「最大接続台数」「補償サービス」「サポート」 に分けて、徹底比較していきます。ご自分の旅行プランに合わせて選ぶようにしましょう。
*渡航先によりプランや料金が異なります。
▼海外用レンタルWi-Fi|会社別比較表
【各社公式サイトをチェック】
▼各社サービスに大きな差がない場合は?
海外用レンタルWi-Fiを提供している会社は数多くありますが、今回ご紹介した4社は実績もあります。細かいサービス面では大きな違いは見つけにくいと感じた方もいるでしょう。
ほかにも、最終申し込む会社を決めるポイントとしては、「在庫量」です。大手で人気のある会社であれば、豊富に在庫を確保しています。使いたい時期にしっかりと申し込みができるかどうかも、お問い合わせからチェックするのもおすすめです。
海外用レンタルWi-Fiの使い方
海外用レンタルWi-Fiの選び方とおすすめ4社をチェックしたところで、実際の使い方についてお伝えしていきます。
▼契約・受け取り・返却方法
海外用レンタルWi-Fiの契約方法は色々ありますが、基本的には国内で事前にオンライン申込となります。支払いの多くはクレジットカードが選択できるため、簡単かつ短時間で済ますことが可能です。
海外で利用するWi-Fiルータは、自宅やオフィスに宅急便で送ってもらうのがおすすめ。その他に、出国する空港で受け取ることもできます。ただし、この場合、海外Wi-Fiの業者によって受け取ることができる空港が限定されているので、ご自分が利用する空港で受け取り可能か契約のときにチェックしておくことが重要です。
返却も同様に、宅急便で送り返したり到着した空港で返却することになります。この場合も、返却カウンターが到着した空港にあるか事前にチェックしておきましょう。
▼スマホの設定方法例
外国でインターネットを利用するにあたり、出発前にスマホの設定を変更しておく必要があります。
【iPhoneの設定】
ここでは、まずiPhoneを例にとって説明します。最新機種によっては設定方法が違うこともあるため、申し込む際にチェックするようにしてください。
まず最初にデータローミングをOFFにします(設定→モバイル通信)。データローミングがONになっていると、海外で現地の通信会社に接続してしまい、高額請求が来る可能性があるので注意が必要です。また、念のためにモバイルデータ通信自体もoffにしておきましょう(設定→モバイル通信)。これでWi-Fi以外で接続できなくなります。
さらに、iOS9以降にはWi-Fiアシストという機能があります。Wi-Fiアシストとは、Wi-Fiの電波状態がよくないときに自動的にモバイルデータ通信に切り替わる機能です。これも併せてoffにしておきましょう(モバイル通信の画面の一番下で設定)。
次に、Wi-Fiを無駄に使わない設定もしておくと便利です。まず、Appleが提供しているiCloudサービス。これは、iPhoneに保存したデータを自動的にインターネット上に保存するサービスですが、短期間の海外旅行では必要ありません。
また、アプリの自動アップデートがonになっている場合は、offにしておきましょう(設定→iTunes StoreとApp Store→アップデート)。アップデートが必要な場合は、出発前にしておけば問題ありません。
さらに、アプリによっては起動していない時でも位置情報の更新などバックグラウンドで通信を行うアプリもあります。これもOFFにしておきましょう(設定→一般→Appのバックグラウンド更新→Appのバックグラウンド更新)。これで全てのアプリがバックグラウンドで作動しなくなります。
【Androidの設定】
Androidでも基本的にはiPhoneの場合と同じになります。まず、データローミングの設定をOFFにし、併せてモバイルデータ通信もOFF。次にアプリの自動更新をOFFにします(システムの設定→もっと見る→モバイルネットワーク)。
ドコモクラウドやau Cloudといったクラウドストレージサービスを使っている場合はOFFに設定しましょう。また、Androidスマホでもバックグラウンドで作動するアプリがあるので、これらも停止させます。設定方法は「システム設定」→「開発者向けオプション」→「実行中のサービス」を選択すると実行中のアプリが表示され、1つずつアプリを選択して「停止」をタップすればOKです。
もし、「設定」に「開発者向けオプション」が表示されていないときは、「設定」→「端末情報」→「ソフトウェア情報」→「ビルド番号」を何度もタップし、「開発者向けオプションが既に有効です」という文言が出たら表示されるようになります。
▼海外ではネットが繋がりにくい場合も
手元にあるWi-Fiルータは国内で認定されている機種なので、現地のWi-Fiルータより感度が低い場合があります。また、海外には、繁華街でも近くに基地局がなかったり、地下鉄内に整備されていなかったり、世界遺産の近くなど、そもそも基地局が設置できない場所もあります。
そのような場合は、電波の届く場所に移動するしか手段はありません。日本国内のように人口カバー率99%という環境は、海外では期待できないことを覚えておきましょう。
使用前/出発前に準備しておきたいアイテム
ここでは海外用レンタルWi-Fiを使用する前、出発する前に準備しておきたいアイテムをご紹介します・
▼変圧器・変換プラグ
海外Wi-Fiで利用するWi-Fiルータは、必然的に外国で充電することになるでしょう。日本と外国では電気プラグの形状が違うため、海外対応の変換プラグを準備しておくことが重要です。充電器は、100Vでも220-240Vでも作動するものが多く存在しますが、もし100V専用の充電器であれば変圧器も必要になります。
▼モバイルバッテリー
海外旅行にはモバイルバッテリーも用意しておいた方が良いでしょう。内蔵の電池が切れたとき、コンセントの無い環境でも引き続き利用できます。あまりネットを使わないのであれば、軽量の5000mAh程度のバッテリー、グループ旅行で利用したりよくネットを利用する場合は10000mAh前後のものがおすすめです。
▼機内でも快適に過ごしたい方に
まとめ
今回、海外用レンタルWi-Fiについて、必要性や選び方、おすすめのレンタルサービスを提供している会社、各社毎にサービスを比較、ほかにも使い方や準備しておきたいアイテムまでご紹介してきました。海外でも快適にインターネットを繋ぐことができること、1日1000円以下の格安料金から選ぶことができるなど、メリットがたくさんあります。ぜひ、海外用レンタルWi-Fiを利用することを検討してみてくださいね。
選び方のコツをもう一度チェック!
記事の中で解説した下記のポイントを参考に、気になる商品を比較して、自分に合ったものを見つけましょう。
公開日:2018年09月07日
※記事に掲載している商品の情報はBestOne編集部の調査結果に基づいたものになります。
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