街で靴を履いている犬を見かけることも多くなりましたが、その目的はファッションのためだけではありません。ブーツは愛犬が年老いたり病気になったときにとても役立つアイテムです。子犬のころから慣らして嫌がらないようにしておくと、必要となったときにスムーズに履いてくれるようになるので助かりますよね。今回は犬用ブーツの選び方や目的に沿ったおすすめ商品をご紹介します。
ナックリングとは?
「ナックリング」という病気をご存知でしょうか。ナックリングは神経伝達ができないために足先や足の甲を地面に擦りながら歩いてしまう病気です。前足、後ろ足ともに発症する可能性があり、筋肉の衰えや脊髄の変形が主な原因で老犬に多く見られます。ダックスフンドなど胴の長い犬種はヘルニアの症状として引き起こしてしまう場合もあります。
ナックリングを発症してしまった犬は神経が麻痺しているため痛いという感覚がなく、擦った個所が傷つき出血してしまうケースも。これらを防止するために最も有効なのが犬用ブーツと言われています。専用のアイテムもあるのでチェックしましょう。
ファッションだけじゃない!ブーツの役割
犬用ブーツはナックリング対策のほかにも弱っている犬の補助や怪我の予防機能を果たしてくれます。ファッションアイテムとしてとらえ「犬にブーツはかわいそう」と考える方もいるかもしれませんが、ブーツは犬にとっても必要なアイテムです。ここからは犬用ブーツの役割・メリットをチェックしてみましょう。
シニア犬の踏ん張る力の補助
シニア犬になると足腰が弱くなり、自分の力で立つのがつらくなってきます。特に自宅がフローリングの場合踏ん張りがきかず立ちあがりづらいですが、ブーツによる補助を入れてあげると楽になることがあります。また元気な子犬でも足を滑らせて怪我をしてしまう子が多いので、その予防として使用している家庭もあるようです。
火傷や凍傷からの保護
炎天下ではアスファルトの温度が上昇し、散歩をしているうちに火傷してしまうことがあります。それでもお散歩が好きなワンちゃんだと外に出たがるため、真夏など極端に気温が高いときはブーツを履かせてから散歩に出ると火傷の心配もなく安心です。反対に雨や雪の日もブーツを履かせてあげることで、濡れてしまうのを防ぐだけでなく凍傷対策にもなります。
犬用ブーツの選び方
ナックリング対策やシニア犬の補助のためのブーツを選ぶときは、サイズ、タイプ、素材、滑り止めの4点をチェックしてください。長時間履くことになるワンちゃんにとって、できるだけ快適に着用できるものを選ぶことが大切なのはもちろん、スムーズに履かせることができ、簡単には脱げないものを選べば、飼い主さんの負担も減ります。詳しく見ていきましょう。
サイズ|縦の長さと横幅をしっかり計測して
ブーツを選ぶ際には、まず足の縦の長さと横幅を測り適切なサイズを確認しましょう。じっとしていられないワンちゃんは白い紙を用意して印をつけると簡単に素早く計ることができます。犬の種類で一般的なサイズが書いてある商品ページも多いですが、大きいと脱げやすかったり小さいと履かせづらかったり苦労するので、しっかり計測してから購入することをおすすめします。
タイプ|履かせやすく脱げにくい構造を選ぶ
慣れないときは足を触られるのを嫌がる子も多いので、まずはスムーズに履かせられるものを選ぶと間違いありません。つま先までファスナーが下りるようになっていたり、巻き付けて留めるタイプのものもあります。また、脱げにくい構造となっているかも大切なポイントです。マジックテープで留めれるようになっていると脱げることがないので良いでしょう。
素材|長時間履くときは通気性の良いメッシュが◎
長時間履かせる必要がある場合は、メッシュ素材など蒸れて不快にならない通気性の良い素材がおすすめです。メッシュ素材は軽いことも特徴で、足腰が弱くなったシニア犬や初めて靴を履く子も違和感が少なく着用できると言われています。また、雨や雪の日など濡れてしまうときはシリコン製のレインブーツなどもあります。
滑り止め|シニア犬の補助に、子犬の怪我予防に
室内で使う場合、特に滑りやすいフローリングで使用するときは滑り止めがついているものを選んでください。足腰が弱っているシニア犬は立ち上がるのも一苦労なので、滑り止めのブーツを履かせることで補助となり踏ん張りがききやすくなります。また、子犬でも滑り止めがついていない靴は滑って関節を痛める可能性があるため、ついているものがベターです。
ナックリング対策ブーツのおすすめ商品
ここからは、ナックリング対策としておすすめの犬用ブーツを紹介します。ナックリングになってしまったワンちゃんは傷を悪化させないよう、足の甲をカバーする、もしくは引き上げることが大切。しっかりと対策するためには、ナックリング専用のブーツを選ぶのがおすすめです。ぜひチェックしてみてください。
WalkAbout
ナックリング防止用 ウォーカーブーツ
参考価格:
8,800
円
ナックリング専用で足の甲をしっかり保護
ナックリングにより足の甲が地面に擦れて傷つくのを防ぎます。内側はボア素材、外側には厚みのあるクッション素材を使用しているため、通常の犬用ブーツよりもしっかりと足を包んで保護してくれます。足を引きずってしまうワンちゃんはどうしても靴が脱げてしまいやすいですが、マジックテープで足首を止めることで安全に使用可能です。
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amazon.co.jp:2024年11月21日 09:48時点
rakuten.co.jp: 2019年12月19日 14:41時点
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サイズ展開 |
全5サイズ
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素材 |
底はゴム、内側はボア、外側は防水性のクッション材
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滑り止め |
〇
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ナックリング対策にはサポーターや包帯・テーピングも有効
ナックリング対策に有効なアイテムとして、ブーツのほかにサポーターも販売されています。ブーツはお散歩用、サポーターは室内用など使い分けるのもおすすめ。また、短い時間や応急処置としては包帯とテーピングで保護することもできます。ここからおすすめの商品を紹介するのでチェックしてみてください。
anifull
ナックルン
参考価格:
5,830
円
足の甲を引き上げて正しい歩き方に矯正
このサポーターをつけることによって足の甲を引き上げることができ、正しい歩き方に戻すお手伝いをします。ナックリング対策、脊椎症や関節炎、変形性関節症などを患っているワンちゃんやフローリングですべってしまう足の力が弱い子に使用しましょう。巻いて止めるタイプなので装着も簡単。長時間の使用はワンちゃんの負担になりますので気を付けてくださいね。
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サイズ展開 |
全4サイズ
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素材 |
クッション性のある素材
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滑り止め |
〇
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Olive-G
ペットフレックス
参考価格:
1,683
円
水や汗に強い!発汗作用で蒸れることもなし
6種類の包帯がセットになったこちらの商品は、犬の関節や皮膚を保護してくれます。不織布でできていて水や汗を蒸発させやすいといった特徴があり、濡れてもすぐには緩みません。被毛にはくっつかない自着性なので、繰り返し使えて経済的です。明るいカラーとデザインがおしゃれで包帯のように見えない点も魅力です。
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サイズ展開 |
ー
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素材 |
不織布+天然ラテックス
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滑り止め |
ー
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シニア犬向け滑り止め付きブーツのおすすめ商品
足腰の弱いワンちゃんは室内でも滑り止めのブーツを履かせてあげると、立ち上がる力の補助になります。ひと口に滑り止め付きと言っても、軽くて通気性のよいもの、ワンちゃんの動きをさまたげにくいものなど、さまざまな商品があるので、何を重視するか考えてから選びましょう。
ASMPET
ドッグブーツ
参考価格:
2,710
円
一体化されたゴム製のソールで保護効果大
靴底から靴の先までゴム製のソールで一体化されていることにより、肉球がずれにくいと同時に保護効果も高くなっている商品です。また、防水仕様となっているのでお家の中でも外の散歩にも使えるところが嬉しいですね。入り口が大きく広がるので、飼い主さんは楽に履かせられるのもポイント。
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サイズ展開 |
全8サイズ
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素材 |
底はゴム、防水素材のアッパーと柔らかいフリース裏地
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滑り止め |
〇
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docdog
いぬくつ
参考価格:
4,950
円
細部までこだわられた履き心地のよさ
獣医師監修のブランド「docdog」の製品は犬にストレスを与えないよう細部にまでこだわって作られています。こちらの商品はつま先が二重縫製になっているので、足を引きずってしまう子にも対応。また、生地はメッシュ素材で通気性が良く、足側面に入っている側面でさらに履き心地を良くする工夫も。V字型の深いエッジで滑り止めの効果も抜群です。
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サイズ展開 |
全8サイズ
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素材 |
底はゴム、メッシュ素材
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滑り止め |
〇
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保護ブーツのおすすめ商品
アスファルトの熱や雪の凍傷による怪我、雨で濡れてしまうことによる風邪などから犬を守るのもブーツの大切な役割です。ここからは防寒対策に使えるものや雨水が染みないものなど、保護ブーツのおすすめ商品を紹介。病気になってしまいブーツが必需品となったときに嫌がられないためにも、早い段階で慣らしておくと安心です。
plusnao
保護シューズ
参考価格:
470
円
裏起毛で防寒対策!起毛なしも選べる
様々な場面で犬の足を保護してくれるブーツです。起毛ありとなしが選択でき、あるものは防寒対策に。足裏には滑り止めがついており、ドローコードで履き口を絞れば激しい動きをしても脱げません。カラバリが豊富で、6種類から好きな色を選ぶことができるのも魅力的。サイズ展開も多いので愛犬に合ったものを選びましょう。
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rakuten.co.jp: 2019年12月12日 13:09時点
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サイズ展開 |
全7サイズ
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素材 |
起毛素材
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滑り止め |
〇
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YideaHome
犬用レインブーツ
参考価格:
415
円
お手入れと着脱が簡単で飼い主さんも扱いやすい
柔らかいPVC材質を使用した完全防水タイプのブーツです。濡れることを嫌うワンちゃんや、雨や雪の日のお散歩に最適。ブーツが汚れてもふき取りやすく、お手入れが簡単です。マジックテープの留め外しで着脱可能なので、履かせやすく脱げにくいのも人気の理由のひとつ。ポップでカラフルなデザインがかわいいですね。
価格情報は以下に表示された日付/時刻の時点のものであり変更される場合があります
amazon.co.jp:2024年11月21日 10:00時点
rakuten.co.jp: 2019年12月19日 14:46時点
shopping.yahoo.co.jp: 2024年11月20日 05:50時点
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サイズ展開 |
全3サイズ
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素材 |
PVC材質
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滑り止め |
〇
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保護用のアイテムをお探しの方は下の記事も併せてチェックしてみてください。犬用の靴・靴下について幅広いアイテムを紹介しています。
ブーツを嫌がる場合は
ブーツを嫌がったり脱いでしまう場合は、履くこと自体がストレスになる恐れがあるので無理に履かせないようにしましょう。ナックリング対策などどうしても必要なときは、短時間からはじめて少しずつブーツに慣れさせてあげてください。好きなおやつやおもちゃなどご褒美を与えて楽しく練習することがブーツに慣れる近道です。
ナックリングのその他の対策
ナックリングで傷を悪化させないためのブーツやサポーターをご紹介しましたが、回復に向けては病院での治療やマッサージ、ハーネスによる補助などの対策も必要となります。ブーツやサポーターで足を保護すると同時に準備するのがおすすめ。ここから詳しく紹介するので、参考にしてみてください。
対策1 病院での治療
少しでもおかしいと感じたらまずは早めにかかりつけの獣医さんに相談しましょう。軽度であれば回復する可能性がありますが、最悪の場合足を切断しなくてはならないこともあります。薬と関節や神経のサプリメントを服用していくのが一般的です。
対策2 マッサージで血行促進
身体から足の先までマッサージをして血行をよくすることで感覚が戻る可能性もゼロではありません。専門家に依頼するか、教室などに通えばご自身でも行うことができます。マッサージは症状が出る前でも防止策として行っておくと良いです。
対策3 ハーネスによる補助と筋力アップ
筋力が落ちてしまうと症状が悪化する危険性があるため、ナックリングを発症していても適度な運動をすることが大切です。その際に他の足に負担をかけないよう歩行の補助をしてくれる介護用ハーネスというものがあります。
なお、介護用ハーネスは下の記事で詳しく紹介しています。気になる方はぜひ併せてチェックしてみてください。
まとめ
今回はナックリング対策のアイテムや、シニア犬などの足腰が弱った犬向けのブーツをご紹介しました。ワンちゃんが大怪我をする前に早い段階で取り入れたいですね。記事を参考に、愛犬が快適に過ごせるアイテムを見つけましょう。